鹿 背 山 倶 楽 部 ニ ュ ー ス

(第11号 平成17年4月15)

〜鹿背山古道散策と活動報告〜

鹿背山城跡と古道散策

春とはいえ未だ鶯も声をあげない曇り空の中、第11回活動(プレ活動最終回)が行われました。

 10時過ぎ、鹿背山の西念寺で地元の方と合流し、「木津の文化財と緑を守る会」の岩井さんの案内でその日の行程が始まりました。事前のガイダンスに引き続いて、大手道とは思いもよらぬただの踏み分け道を5分も歩いたか、それも聞かされて初めてわかる斜面のかすかな窪みが土城の畝状空堀のひとつであるとの説明から、岩井さんの鹿背山城跡によせる思い入れあふれる案内が佳境に入ってまいりました。中世の城は近世のそれと異なり土城であること、ここはその中でも優れたものでその全体がそろっていること、さらに評価されるべきものであるが、悪名の高い松永久秀の出城であるためそれもままならないのが残念とか……、わずかな土地の凹凸を、ここは防塁、ここは入り口、ここは云々と、T主郭・U・Vと巡りながらの、熱のこもった説明にはほとんど声もなく聞き入らされたところです。

 ここでもうお昼近くになっていたでしょうか、城山を降り、里道とおぼしき谷筋を鹿背山の最高峰大野山に向かいました。谷底の放置水田、山すその山畠の痕跡、伸び放題の雑木林が続く中で、鹿背山倶楽部の使命を再認識して意気を奮い立たすべきとは思いながらも、何かむなしさを感じさせられたものです。大野山への取り付きでは、谷道を選んだ分隊が、最後に詰めるべき枝谷をひとつかふたつ見過ごしたため、散々の藪こぎでようやく稜線まで上がれたものの、本隊と約束した落ち合う場所とずれてしまうなどのアクシデントも、原因は里山の荒廃に尽きます。ようやく合流できて山頂で小休止、そこからは加茂町大野へ降り、その集落内を南下、ここで恐れていた雨に会うがたいしたことなし、ほどなく鹿背山に向かう、峠ともいえないなだらかな谷筋の道、昔は山向こうの隣村との行き来に使われたであろう古道の雰囲気にほっとする間もなくまた山道へ。途中今日の地元参加者橋本夫妻が里親になられている柿畑で、苦労話、オーナー制などのお話を受けたあと、ようやく西念寺にたどりついたのは、もう2時半にもなっていたでしょうか。

 ここまで触れなかった通り、昼食は取らしてもらっていません。うるさい連中が文句も言わずについてきたのは、ひとえに岩井さんの熱意に尽きるでしょう。ここで地元組と別れ、本部へもどりようやくビールにありつけた次第、本当にご苦労様でした。

まだあります、ここからの参加者も加え、この1年の活動報告、今後の取り組み、そして役員の選出もこなした盛りだくさんで、中身の濃い1日でした。

連絡先(鹿背山倶楽部事務局)

   都市再生機構 関西文化学術研究都市事業本部 事業計画第一課

   電話 0774-73-1518

 

 

 

 

 

平成17年3月12日活動記録写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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